スマホのスピーカーからの音質では音楽を楽しめない
スマホ内蔵のスピーカーで音楽を聴く場合、高音質で聴くことは非常に難しいと思います。一般的に、音楽には数10Hz(ヘルツ)から約2万Hz以下の周波数の音が含まれています。スマホのような小さい容積の箱の中にある小さいスピーカーでは、低音の再生が難しいのです。一方スマホのイヤホン出力やBluetooth出力には音楽を楽しむのに十分な音質の信号が出力されています。従ってスマホのスピーカーから出る音声を直接聴かないで、イヤホンをスマホに直接接続して聴くか、イヤホン出力をステレオに接続して聴いたり、Bluetoothで接続したスピーカーやイヤホンで聴けば十分な音質で音楽を楽しむ事ができます。
この記事ではスマホ内に保存されている音源を再生して、スマホ内蔵のスピーカーから出る音とBluetoothスピーカーから出る音を録音して比較してみました。
※録音された音質は、スマホの性能、録音機の性能、音源の質、録音場所に依存し、さらに音質は筆者の主観にもよりますので、あくまで参考としてご試聴下さい。
スマホ内蔵スピーカーとBluetoothスピーカーの音質比較の実験
実験1: スマホのスピーカーから約40cm離れた位置にデジタル録音機を置き曲を再生し録音。写真の奥がスマホ、手前がデジタル録音機。 .

実験で録音された音楽は次の音声でお聴き下さい。この音声をスマホのスピーカーで聴くと高音質では再生されず、音の良し悪しが区別しにくいので、スマホに高音質のイヤホンや高音質のステレオなどを接続して聴いてみて下さい。
実験2: スマホとBluetoothスピーカーを無線接続して、Bluetoohスピーカーから再生される音声を約40cm離れた位置にデジタル録音機を置き、曲を再生し録音。写真の奥がスマホとBluetoothスピーカー、手前がデジタル録音機。

実験1のコメントと同じですが、この音声をスマホで聴くと高音質では再生されず音の良し悪しが区別しにくいので、スマホに高音質のイヤホンや高音質のステレオなどを接続して聴いてみて下さい。
いかがでしたか?スマホのスピーカーで直接実験1と実験2の音声を聴いても実験2の音の方が良いと感じます。スマホのスピーカではなく、Bluetoothスピーカーで聴くと、実験1と実験2の音質の違いはすぐわかります。
Bluetoothは音声を圧縮して電波でスマホと接続しますので、接続ケーブルが無いなど利便性は高いのですが、接続操作が煩わしい事や、音声が遅延したり、接続が切れたりするデメリットもありますが実用上は問題なく音楽を楽しむ事ができます。